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「痛くはないですか?」
「だい……じょう、ぶ……」
「では、動きますよ」
「えっ? んッ! あぁ、あ。んあぁッ!」
引き抜かれていく暁斗に絡みついて逆立つ、内壁の膜。
ぎりぎりまで引き抜かれ、再び中に挿入ってくる。
その、繰り返し。
次第に激しく速くなるその動きに、昴は夢中になっていった。
「はぁッ、はぁッ、んッ、んッ、あ! あぁッ!」
ぐいッ、と暁斗が奥深くへ挿入るたびに、敏感な部分に当ててくる。
そのたびに昴は跳ね、引き攣り、歓喜の声を上げる。
指では、決して触れてはくれなかった、焦らしに焦らされた部分を、散々苛めてくる。
指より、ずっと太くて長い暁斗の分身が、責め立ててくる。
刺激が強すぎて、昴は頭がおかしくなりそうだった。
意識が時々、飛ぶ。
快楽に追い立てられ、甘い悲鳴が上がる。
まるで、自分の声ではないようだった。
「あぁ! やぁッ、だめ! あぁ、あッ、あぁああ!」
ついに果てた昴から飛んだ白い精が、暁斗の腹にかかった。
「昴さま……!」
温かな感触に、暁斗は生唾を飲んだ。
すっかり蕩けてしまった、美しいその顔。
薄く伏せた瞳が、艶めかしい。
開いた唇が、そそる。
シーツをしっかり掴んだその手が、可愛らしい。
一つに結ばれ、暁斗の恋情は激しく募った。
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