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 初めて触れた時は、まだ硬い蕾だった昴さま。  私の手により拓かれて、今では大輪のバラのように咲き誇る。 (その美しさで、色香で、私を捕らえて離さない……!) 「暁斗……早く……」  甘い囁きは、私をその蜜壺へ誘ってくる。 (抗えない興奮に、私を狂わせる!)  痛いほどに張り詰め、硬くそそり勃った自らを暁斗は手に取り、昴の後膣に押し当てた。  ぐりりと先端を捻じ込むと、呑み込むように菊蕾は蠢いてくる。  その誘いに乗るように、暁斗は途中何度かとどまりながら、昴の奥深くへ挿入っていった。  奥へ奥へと挿れるたび、髪を振り乱して甘い悲鳴を漏らす昴。  全部奥まで沈めてしまってから、暁斗はもう一度昴へ口づけた。  舌を伸ばし、頬にこぼれた彼の涙を舐めとり、潤んだその瞳を覗き込んだ。 「動きます」 「……ッ!」  見つめられ、恥じらい背けるその表情が、たまらなく可愛い。  小さくうなずいた昴の髪をさらりと撫で、暁斗は彼の腰に両手を掛け、大きくペニスを引いた。

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