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 暁斗が腰をやるたびに、淫らな水音が接合部から響く。  昴はそれを聴くだけで耳が火照り、いてもたってもおられず、もがく。  だが、もがいてももがいても、押さえ込まれる。  許されるのは、はしたない声を上げる事だけ。  散々啼かされ、喘がされ、やがて、下半身が自分のものではないように震え、引き攣った。 「んんッ、く! あぁああ!」  拘束の中の解放感が、いっぱいに広がっていく。  昴は、自分が再び吐精してしまったことを、のぼせあがった頭で恥じた。  恥じたが、快楽には逆らえない。  ぬるりと内股に流れ込んでくる、温かな精。  一度で出し切ることができなかったので、何度も細かく震えて吐いた。  昴が絶頂の余韻に浸っていると、不意に深く激しく暁斗のペニスが叩きつけられた。 「昴さま!」 「ぅああ! あッ、あ! はぁ、あぁあ!」  思わず、昴は大きな声を上げていた。  暁斗の熱い精が、体内に勢いよく侵入してきたのだ。

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