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 昴は、一度は絶叫したが、その後は必死でこらえて唇を噛んだ。  首を振り、髪を散らし、怒涛のように押し寄せてくる悦楽の波に耐えた。  耐えても堪えても、情け容赦なく責め立ててくる暁斗の精。  たっぷりと深く、一度途切れ、また注がれる。 「……ッく。んぅう……ッ。んッ、ンッ、んぅう……ッ!」  あけすけに悦んでみせる、遊女や陰間とは違う。 (やはり昴さまは、誇り高い藤原家のご子息なのだ)  その誇りゆえ、耐えて噛みしめる唇が可愛い。 (それでも漏れ出る細い声が、たまらなく……愛おしい!)  長く続いた暁斗の射精は、ようやく終わった。  そして軽く腰を揺すってやると、昴の性器から再び露が漏れ流れた。  中に挿れたまま腰を擦りつけ、二人の体の間に溜まった精液で遊ぶと、昴はその感触に身をすくめて暁斗に抱きついてきた。 「もぅ。もう……ダメ。暁斗、もう……ダメ……ッ」  必死の哀願に、暁斗はようやく昴から引き抜いた。  彼の体内に納まりきれなかった精が、とろりと溢れ出てくる。  暁斗はそれを手にすくい、昴の精と混ぜ合わせた。  彼の白い腹の上に手のひらを滑らせ、混ぜ遊んでは塗りたくった。

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