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唇をぺろりと舐め、喉をひくりと動かし、暁斗はさらに深く腰を穿った。
ひどく淫らな水音が響き渡り、昴は震えた。
バラの香で清めたはずの寝室が、牡の匂いに満ちている。
そしてその中に、暁斗の匂いがする。
「暁斗ッ! もっと、もっと擦って! 奥まで!」
「……はぁッ!」
昴の甘い悲鳴に、暁斗はついに弾けた。
10日以上堰き止められていた精が、一気に昴の中へ注ぎ込む。
熱い欲情を昴へと渡し、暁斗の腰はひどく震えた。
(言葉責めで苛めるつもりが、逆に煽られるとは……)
昴さまの勝ちだ、と暁斗は肩で息をしていた。
その昴は、暁斗の胸に抱かれながら、まだうわ言をつぶやいている。
「暁斗……もっと……」
これ以上昴が惑わないように、暁斗は優しく彼の髪を梳いた。
最初にしたように、頬に手のひらを当てると、昴は安心して眠ってしまった。
「最高でしたよ、昴さま……」
暁斗にも、眠りのとばりが降りてきた。
素裸の昴を大切に抱き、満足げに瞼を閉じると、すぐに寝入ってしまった。
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