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「昴さま」 「……ぅん、誰? ……古川?」  昼間の古川が、昴の前に居るのだ。 (なぜ? どうして?)  昴は、焦った。   ここは、昴の部屋。  しかも、寝室だ。  屋敷内で、最もプライベートな場所のはずなのに!? 「私は、以前より昴さまを、お慕い申しておりました」 「えぇっ!?」  驚きの声に併せて、古川は昴に圧し掛かってきた。 「今宵、想いを遂げたいと存じます!」 「ちょ、ちょっと待って!」  もがく昴だが、ものすごい力で手首を掴まれ、すっかり動きは封じられている。  そうするうちにパジャマをはだけられ、白い肌が剥きだしになっている。 「いやッ! 嫌だ! 放せ! 暁斗ーッ!」 「柏は、呼んでも来ませんよ」  昴の体から全ての服がむしりとられ、古川はその素肌に舌を這わせてきた。 「嫌だ! イヤッ!」  力任せに振りほどこうとしても、力が入らない。  昴の体は、全く動かなくなっていた。

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