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(どうして!? 力が出ない!)  いや、力が出ないというより、体が動かないのだ。 (指一本、動かせないなんて!?)  必死で抗う昴に、気味の悪いほど優しい声が掛けられた。 「安心してください、昴さま。全て、私に任せて」 「ヤだ。嫌ぁ!」 「美しい体だ」 「嫌、いや。暁斗……助けて!」  しかし古川の責めには、どこか馴染みのある癖が見られた。 (あぁ、ヤだッ! 乳首、舐められちゃう!)  舌先で軽く舐め、その後に甘く歯を立てる仕草。 (え? ……その後は、もしかして!?)  きつく吸い、たっぷりと唾液を絡めて舐めとる愛撫。 (暁斗と、同じ!?)  なぜか古川は、暁斗と同じ床癖を持っているのだ。 (ど、どうして!?)  昴の頭は混乱する一方だが、体の方は甘い悲鳴を上げ始めていた。

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