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 素裸の昴を抱き寄せ、暁斗は彼を寝室へといざなった。  なにせ久々の姿が、いきなりオールヌードだったのだ。  暁斗は、熱くなっていた。  一刻も早く会いたいと願っていた恋人が、出会ってすぐに誘ってきたようなものだ。  暁斗は、ひどく昂ぶっていた。  しかし、ベッドを見渡すと首を傾げた。 「シーツが無い、とは?」 「いいから! シーツ無くっても、ほら!」  シーツを出す時間も、もどかしい。  昴は毛布を急いで伸ばし、その上に横たわった。 「では、よろしいですか?」 「……別に、いいけど?」  尻尾を振って、自分からキスなどしないところが、昴だ。 (可愛い御人だ)  可愛いので、暁斗は彼を愛おしげに抱いた。  髪を撫で、頬ずりをし、甘い甘いキスをした。 「あ、暁斗……?」 「昴様は、本当に可愛い」 「おだてたって、何も出ないんだからね」 「それで、ようございます」  昴は他にも減らず口を叩いていたが、暁斗はその体にどんどん夢中になっていた。

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