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(2週間程度の研修だったが、色々なことがあり過ぎた)
暁斗は、疲れていたのだ。
講師に、実力を認めてもらえた。
これは、良いことだ。
だが、次から次へと事が運ぶ。
推薦状を手にした暁斗を、海外のアカデミーはさっそく受け入れてくれた。
そこで、すぐに留学の手続きを行い、授業料を振り込み、入学の日程を決めた。
(私は、まだ何も。何も決めてはいなかったのに)
いや、そんな自分が甘かったのだ。
ここまで切羽詰まった状況に追い込まれないと、何も決められなかった自分が情けない。
(ただ、一つ。あと、一つ。大切なことが残っている。それは……昴さまだ)
「昴さま」
暁斗は、昴に癒しを求めた。
彼に没頭する事で、体の、心の強張りを、解きほぐそうとしていた。
キスもそこそこに、顎を食み、首筋を舐め、胸の小さな乳首を吸っていた。
舌先で軽く舐め、その後甘く歯を立てる。
その後きつく吸い、たっぷりと唾液を絡めて舐めとる。
(あぁ、やっぱりすごい。夢の中とは違う……)
夢と同じように愛撫されながらも、比べ物にならないくらい感じている、昴だ。
中心は屹立し、甘い蜜をふんだんに零し始めていた。
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