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3回目の恥ずかしさ 2※

 気持ちいい。  けれどそれから逃げたい気もする。  膝を立てて足をモジモジさせるけれど、腰を固定されているから上手く逃げられない。 「うん、ちゃんと反応してるね。上手だよ」 「神木さーん、少し足の力抜きましょうね」  トントン、と軽く膝を叩かれるけれど、言われた通りにできない。 「う〜……っ」 「大丈夫だよ。ちょっとだけ抑えさせてね、痛くないよ。──佐伯、足も固定して」 「はい。──神木さーん、ちょっとごめんね」  片足ずつゆっくり引っ張られると、腰と同じように台に固定され膝を立てられなくなった。  けれどそんなことは気にできないくらい、熱がそこに集まっているような気がする。 「うっ、ぁ……ぁー」 「声出せてえらいね」  優しい声が鼓膜を揺らす。  次第に射精感がのぼってきて、空いていた手を陰茎に触れる先生の手に伸ばす。 「ぁ、で、ちゃう……」 「いいんだよ、出してね。気持ちいいよ」 「う、うぅ……ゃ、手、離して、でちゃう、から」 「出した方がいいからね。我慢しないで出そう。──佐伯」  先生が佐伯さんの名前を呼ぶと、伸ばしていた手を佐伯さんに取られ、頭上に持っていかれる。  抵抗ができなくて、逃げられない。   「う゛ぅ〜っ、ぁ、で、る……でる……っ」  我慢しようとしたけれど、無理だ。  上ってきた射精感を我慢できずに、先生の指先がグリッと尿道口を刺激した。 「────ッ、あ……っ!」  腰あたりに渦巻いていた快楽が、身体中に広がる。  ガクガクと細かく震えるのを制御できない。  呼吸も一瞬止まって、頭の中が真っ白になる。 「うん、上手にできたね」 「……っは、はぁ、は……」  あたたかいタオルで汚れをそっと拭われる。  なかなか治まらない呼吸。広がったまままだ消えない快楽に浸っていると、再び陰茎に先生の手が触れた。 「あぅ、ぁ、ま、まだ……っ?」 「あと一回だけ。それで終わりだよ」 「っふ、ぅ、ゃ、まって……」 「うん。じゃあゆっくり呼吸しようか」  佐伯さんの手が胸に触れ、トントンと叩かれる。  おかげで呼吸が落ち着いて、フーっと深く息を吐く。   「うん、そろそろ大丈夫そうかな。じゃあもう一回だけ。気持ちよくなろうね」 「んっ」 「神木さん、僕と手繋いでましょうね」 「あ!」  佐伯さんに両手を取られ、そっと握られる。  またもや抵抗できないままで、そうして先生の手が動いた。 「ぁ、あ、ぅ……っ」 「体の力を抜いて……そうです、できてますよ」 「ひっぁ、ぁ」 「さっきと同じですよ。射精しそうになっても我慢しなくていいですからね」  そうして二度目の射精をした時、快楽のキャパを超えたのか、ふっと意識が飛んだ。

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