「……んっ……あっ……あぁ……」 （気持ちいい……） 　凛太朗の熱が、紫季の奥の甘いところをこすり上げるたびに、尻が跳ね、中がぎゅっと締まる。 　さっきまで少し怖かったはずの感触が、今では渇いた身体に染みこむ蜜のようだ。 （もっと……奥まで、強く……） 　そんないやらしい願いを、言葉にはできなくて、ただ震える腰を揺らすことで訴える。 　その瞬間、凛太朗の動きがふと止まった。 　快楽に夢中になっていた紫季は、不意に取り残されて、ぱちりと目を開ける。 　「……や、やだ……なんで止めんの……」 　息混じりの声で甘えると、凛太朗がいたずらっぽく笑った。 　「こっち。忘れてた。紫季、好きだろ？」 　囁きながら、凛太朗の顔がゆっくりと胸元に近づいてくる。 　さっき軽く触れられただけの乳首は、物欲しげに硬く尖っている。 　凛太朗は片方を指でくすぐりながら、もう片方を深く吸い上げた。 　「んあっ、あ……あぁぁん……！」 　熱い舌先で粒を転がされ、ぬるりと濡れた唇がそこに吸いつく。 　腰がびくん、と跳ねた。 　「ん……っ、あっ、あ……」 　柔らかな唇とざらりとした舌が、交互に刺激を与えてくる。 　紫季の身体は、その快感を逃すまいと、自然と凛太朗の腰に足を絡ませる。 　「……りんたろ、うごいて……っ」 　欲しさが声ににじんだ。 　凛太朗の手が腰を掴むと、次の瞬間、鋭く腰が突き上げられる。 　「くそっ……優しくしたかったのに……」 　その言葉通り、理性を吹き飛ばすような勢いだった。 　「やっ……あっ、あっ、んん……！」 　肌と肌が濡れて打ち合い、パンッパンッと音が部屋に響く。 　中の奥が抉られるたび、紫季の背筋がしなる。 　「りんたろ……っ、そこ……っ、そこ好き……」 　もう、綺麗な言葉なんて出てこない。 　感じたまま、思ったままの言葉しか言えなかった。 　「紫季も……気持ちいい？」 　「あっ、あ……うん……すごく、いい……！」 　凛太朗の視線がふと、下へ落ちる。 　紫季の性器がぴくぴくと震え、先端から透明な液が垂れていた。 　「……可愛いな……」 　そう呟きながら、凛太朗はそこを指先でそっと撫でた。 　握らず、擦らず、ただ、舌先のように指の腹でちゅるちゅると先端を撫でるだけ。 　「っあ、あぁ……だ、め……それ……っ！」 　中では突き上げられ、外では先をいじられ、快感が波のように全身に押し寄せてくる。 　腰の奥が熱く痺れ、足の付け根が痙攣する。 　「い、いきそう……っ、だめっ、もうっ……！」 　「俺も……ヤバい……！」 　互いの限界が、近づいていた。 　「――っ、あぁぁぁ……っ！」 　凛太朗が深く突き入れた瞬間、紫季の奥が本能的にきゅっと締まった。 　その感触に凛太朗が達し、熱がどぷどぷと流れ込む。 　「んんっ……！あっ、あぁっ……っ」 　紫季も同時に達し、性器から白濁が跳ねた。 　快感が重なったその瞬間、二人の世界が真っ白に染まった。