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第11話
翔多はさっきまでのはしゃぎぶりが嘘のように静かになり、じっと浩貴を見つめている。
彼の大きな瞳はいつもにも増して潤み、アルコールのせいか唇もいつもより紅い。
不意に翔多が口を開いた。
「浩貴、好き……好きだよ……」
切なげな吐息のような囁きに、
「……翔多っ……」
浩貴の我慢が限界を超えた。
翔多の華奢な体を思い切り抱きしめ、愛らしい唇に自分の唇を強く押し付ける。
彼の唇が薄っすらと開き、浩貴の舌を招き入れてくれた。
二人はお互いを貪り合うような長くて深いキスを交わす。
……キスはかすかにビールの味がした。
浩貴は翔多をゆっくりとベッドへ押し倒した。
翔多の柔らかな髪を優しく撫で、もう一度口づけを交わしながら、浩貴は彼のTシャツの裾から手を忍び込ませる。
吸い付くようななめらかな肌に、激しく欲情した。
小さな乳首を指先でつまむと、翔多がピクンと体を震わせ、喉を反らせた。
喉仏のあたりに唇を押し当て強く吸い上げると、白い肌に浩貴の所有の印が刻まれる。
「……ん……」
翔多が小さな吐息を漏らして、扇情的な瞳で浩貴を見つめてくる。
浩貴は翔多のTシャツを脱がせてしまうと、今度は唇で小さな乳首に触れた。
「やだ……」
翔多は恥じらうように体をひねって、唇での愛撫から逃れようとする。
彼の小さな抵抗をやんわりと封じ込めて、小さな胸の突起を強く吸い上げ、舌でじっくり舐めてから、少しだけ歯を立てて軽く噛む。
「……っ……」
「翔多……」
乳首をいやらしく刺激する度に、翔多の体がビクッビクッと小さく震えるのがかわいくて、浩貴は何度も両方の乳首への愛撫を繰り返した。
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