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第21話
「大丈夫だよー、浩貴ってほんと優しいね。……大好き」
翔多がそう思いを伝えると、浩貴は熱っぽく潤んだ瞳で見つめてくる。翔多も彼の顔をじっと見つめ返した。
……浩貴ってほんと端整な顔立ちしてるよなー。そのうえ色っぽくて……。
こうして浩貴のことを見つめていると、幸せでたまんないよ。こんなにかっこよくて優しい浩貴と恋人同士だなんて、なんだか夢みたい……。
そんなふうに思ったとき、翔多の心の奥深いところから浩貴への愛しさが込み上げてきた。
「浩貴……好き……大好き……」
狂おしい想いが唇からあふれ出す。
「……翔多っ……」
浩貴が翔多を強く抱きしめてきて、口づけをされた。……激しいキスだった。
呼吸困難になりそうになって、翔多が酸素を求めて唇を開くと、浩貴の熱い舌が入ってきた。
深くて長いキスは、少しだけビールの味がした。
浩貴がゆっくりと翔多をベッドへ押し倒す。
……ああ、やっぱりオレがされる側になっちゃうんだ……。
ぼんやりとした頭でそう思いながらも、
……いいや。浩貴になら。
翔多は彼に身をゆだねた。
浩貴の手が翔多のTシャツの中にすべり込んできて、ゆっくりと肌を撫でまわしたあと、乳首をつまんだ。
「……っ……」
途端に今まで味わったことのない快感が全身を走り抜け、体がピクンと跳ね、頭が自然とのけ反る。
浩貴が翔多の喉元に喰らいつくようにして吸い付いた。
「……ん……」
唇から漏れる吐息は、自分でも恥ずかしくなるくらい甘ったるい。
浩貴にTシャツを脱がされてしまい、彼の唇が翔多の乳首に触れてきた。
強く吸い上げられ、舌で執拗になめられ、軽く歯を立てて噛まれる。その度に翔多の体はビクンビクンと震えてしまう。
……やだ、オレ、男なのに、なんでこんなに乳首で感じるの?
翔多の体は浩貴の愛撫に恥ずかしいくらい敏感に反応した。
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