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第17話 新婚初夜 ⑤
「サイモン…もっと、もっと……」
疼く場所にサイモンの手が届くように腰を突き出す。
「どこ触ってほしい?」
「わかん、ない…。わかんない、けど、お尻の中が…うずうず、する……」
「いいよ。そこ、気持ちよくしてあげる」
サイモンに抱き上げられ、ベッドに四つん這いにさせられる。
「お尻をあげてごらん」
「!?」
そんなことをしたら、サイモンにお尻を見られてしまう。
「お尻を見られるなんて…恥ずかしい……」
「俺はミカエルの綺麗なお尻を見たい。それにもっと気持ちよくなりたんだろ?」
焦らすように双丘に手を這わされ、そして双丘の割れ目を指で何度も撫でられる。
「そこ…、気持ち…いい…」
腰をそらせ双丘を突き出す。
「ここの奥を撫でると、もっと気持ちいいよ」
ぷつりと指を蕾の中に押し込まれると、
「ひゃっ!」
声と共に腰が跳ね上がり、サイモンが浮き上がった腰に腕を回し持ち上げた。
「この奥、だろ?」
ずぶりと指がさらに奥に入ってくる。
今まで感じたことのない圧迫感と、疼きを感じる場所に指が近づいてくる期待感。
「その…、奥……、して…」
「じゃあどうしたらいいか……わかるよね」
優しく背中を撫でられると、ゾクゾクしてサイモンの指を媚肉で締め付けてしまう。
サイモンの指を咥えたまま、ゆっくりと双丘を突き出す。
「いい子。気持ちよかったら、ちゃんと言うんだよ」
うんと頷くと、サイモンの指がどんどん入っていき、何かを探すように指が中で蠢く。
「き、もち…いい…」
今までこんな気持ちいいことがあったのかというほど、気持ちいい。
媚肉の中をサイモンの指が入っているかと思うと恥ずかしいのに、その指の形を感じるように媚肉を締めてしまう。
「はあぁぁ、っつ……」
ある場所にサイモンの指があたり、身体が大きく飛び上がった。
「ここだな。ここがミカエルの弱いところだよ」
「ひやぁぁ、、ああ……、ぁぁ…そこ、変に…なる…っ!」
「違うよ。気持ちいいところだ。一本しか入ってなかった指が、もう2本入って、いやらしい音を出している」
サイモンはわざとくちゅくちゅと音を立てるように、一番弱いところを小刻みにノックする。
「ダメ…だめ……そこ、だめぇぇ……」
腰がずっと跳ね上がる。
「ミカエル言ってごらん、『ここが気持ちいいところ』って。ミカエルはいやらしい子になるんだろ?」
そう囁かれ、また媚肉を押し上げられる感覚に陥る。
「ほら、もう3本入った。3本で責めたらどうなるんだろう?さぁミカエル、どうしててほしいか言ってごらん。でないと、もうやめるよ……」
指が中なら引き抜かれそうになる。
「ヤダっ…!」
媚肉で指を捕まえる。
「じゃあ言えるだろ?」
ヌルヌルとサイモンの指が中に入ってきて、弱いところの手前で止まる。
もどかしい。
あともう少し…、あともう少し先に……。
うるうると視界が歪む。
「サイモンの、イジワル…」
振り返る睨むと、
「ああ、もう俺が限界だ」
サイモンは弱いところを3本の指で、責め立てる。
やっと与えられた享楽に、身体が粟立つ。
「サイモン……、そこ…そこ、気持ち…いい…ぁぁぁ……ッ」
そう訴えるのに、サイモンの指はまた抜かれそうになる。
「やだぁぁ……」
泣きながら訴えると、
「じゃあ、自分で腰、あげられる?」
せっぱ詰まった顔でサイモンに見つめられる。
返事をする代わりに、身体の全力を使って腰をあげる。
「いい子だ」
背中にキスをされたと思うと、楔を握られ前後に扱かれた。
指で媚肉を押し上げられたり蕾を開かされたり、楔の先端から付け根まで上下にいじめられている。
「何か…なにか……きちゃ…うぅぅ…っ!」
身体の中で蠢いていた熱い塊が、楔の一番奥に集まり今にも吹き出しそうだ。
「それをイクって言うんだよ。さぁ言ってごらん。言えたらイかせてあげる。でも言えなかったら……」
言葉に出さなくても、わかった。
言えたら先ほどの、あの強烈な刺激が身体中を巡る。
でも言えなければ、あの刺激は与えられない。
「ミカエル、言ってごらん」
弱いところいじめる指も、楔を扱きあげるスピードも増していき、
「やっ…あぁ……、イっク……、イっちゃ……、あああぁぁぁ……——っ!」
ビクン、ビクンと腰が大きく上下し、内腿を痙攣させながら、今度こそベッドに倒れ込んだ。
「挿れるよ」
蕾にサイモンの楔の先端があてがわれる。
それはどう言うことなのかわかった。
これからサイモンと一つになって、番になるんだ……。
ずっと、ずっと好きだったサイモン。
これからはただのパートナーではなく、強い絆がある永遠のパートナー。
幸せすぎて、胸がはち切れそうだ。
「愛してるよ、ミカエル……」
サイモンがそう囁いた時、僕の脳裏にある映像と声がした。
ーサイモンのパートナーになるのは、レオじゃない。僕だよー
ミカの声だ。
「ダメ!!」
咄嗟に僕は右手で自分の頸を隠した。
「お願いサイモン、噛まないで!」
僕は泣きながら叫んでいた。
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