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第30話 薔薇の媚薬 ②
邸宅に着くと、サイモンは僕をお姫様抱っこしてくれ、
「ミカエルは体調が悪い。俺が看病するから部屋には来ないこと」
と言い、大股で僕たちの寝室に向かう。
寝室に着くとベッドに僕を寝かせ、一糸纏わぬ姿にする。
「サイモンも脱いで…」
立ったままのサイモンの服のボタンに僕が手をかけた。サイモンは僕が服を脱がしていく様子を見つめる。僕が跪きながらズボンを脱がす姿に、サイモンは熱い視線を注ぎ下から僕も見つめ返す。
「そんな瞳で見つめられたら、我慢できなくなりそうだよ」
「我慢しないで……」
下着を脱がし、ぶるんっと狂気のようにそそり立っているサイモンの楔を口いっぱいに咥える。
どうしたらサイモンも気持ちよくなってくれるんだろう?
サイモンの楔は半分も僕の口の中に入らないけど、先程サイモンがしてくれたように、一生懸命頭を前後しながら楔を扱く。
先端を喉の奥に当てると苦しくて涙が出るけれど、それ以上に口内を犯されているみたいで興奮する。
チラリと見上げると、サイモンの顔は快楽に歪んできた。
よかった。気持ちよくなってる。
嬉しくなって、より深く口に含む。
喉の奥に先端をねじ込むようにすると、
「っく…」
と、サイモンから吐息漏れる。
「ミカエル、気持ちいいよ」
頭を撫でられ、サイモンの楔から雄の味がして、腰の辺りがじんわり疼き楔の先端から蜜がチロチロと流れる。
「もしかして咥えながら、感じてる?」
聞かれて恥ずかしかったけれど頷くと、サイモンは僕の頭を両手でがっちりと掴み自分から腰を振って、口の中に出し入れするスピードをあげる。
乱暴で苦しい。でもサイモンが感じてくれているのが、何より嬉しい。
されるがまま瞳を閉じ、サイモンの楔を口の中に受け入れる。
「ミカエル。達してしまいそうだ…」
口の中でサイモンの楔が大きくなる。
僕も気持ちいい…。
そういいたかったけれど、口が塞がれていて何も言えない。
唾液とサイモンの液とが混じり口角からたれ流され、喉を伝い胸を伝う。下か見上げると頭を撫でられる。
「出すよ」
そう言うと同時に、喉の奥に熱い液体が注ぎ込まれる。
今まで味わったことのない味だったけれど、それがサイモンの精だと思うと吐き出すのは勿体なくて全て飲み干し、まだ楔の中に残っている精も吸い取る。
飲みきれなかった精が口角から流れ出て、顎を伝う。
「なんて綺麗なんだ……」
サイモンは僕を抱き抱えベッドのヘリに座ると、向かい合うように膝の上に座らせる。
先程達したばかりなのにサイモンの楔はもう硬くなり、僕の蕾に刺激を与える。
「もうおっきくなってる」
わざと双丘をサイモンの楔に擦り付ける。
「誰のせいだと思ってる」
カリッと僕の乳首を甘噛みし、乳首から電流が流れた。
「僕の…せい?」
「ああ。今日はやめてと言っても、やめてやれそうにない」
そう言いながら乳首を吸われ、指先でピンピンと弾かれて体が仰け反った。
「あ…あっ、そん、な…っ!」
指先と舌で乳首を入念に愛撫され、腰がガクガク震える。
「こんなの、知ら、ない…ぃぃ……っ」
いつも虐められている乳首だけれど、こんなに切羽詰まったような快感は初めて。
これも全部、媚薬入の飴せい?
「サイ、モン…、前も、おしりも…触っ…てぇ…ぁぅぅ…っ」
苦しいほどに熱をもった楔を、サイモンの腹に擦り付けると、
「今日は一緒に気持ちよくなろう」
サイモンは僕の楔と自分の楔を合わせる。
「ミカエル、俺のものと自分のも、一緒に握れる?」
言われた通りに2人の楔を握ろうとしたけれど、片手では無理なので両手で2人の楔を掌で包み込む。
僕のなのかサイモンのなのか、それとも2人のなのか、白蜜が楔と掌の間に入り、ヌルヌルと滑りを良くする。
その間にサイモンは、ベッドの横に置いてあったオイルの瓶に手を伸ばす。
「それ、今日買ったオイル?」
「そうだよ。俺の見立てが間違っていなければ……」
サイモンは自分の手にオイルを塗り込むと、そのままプツリと後の蕾に指を入れた。
「ああっ…!」
いつもと違う刺激が媚肉に広がる。
「サイモン…何だか、おしりの中、熱い…」
「やっぱり」
ニヤリとサイモンは口角を上げる。
「このオイル、媚薬入りだ。しかも飴よりも強力。この媚薬入りのオイルで、ミカエルの中をグチュグチユしたら、どうなるんだろうね」
耳元で囁かれ甘噛みされ、ぺろりと舐められ、腰から砕けそうになった。
言葉通り、サイモンは媚薬入のオイルと奥から溢れ出る蜜を、グチュグチュと耳を塞ぎたくなるような卑猥な音を鳴らしながら掻き回す。
「ひぃやぁぁ…、ああ……ふ、ぅん…」
サイモンの指の付け根まで押し込まれ、届く範囲の媚肉を押し広げられる。
「前、前も……、お願、い…」
後ろだけで達したことがなく、同時に責められないとイきたくてもイけない。
「前は自分でするんだよ」
優しい声で言われたが、言葉の意味が分からない。
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