22 / 102

第22話 ボーイズバー ジュネ

 モデルたちのウォーキングが終わって、パンツに札を挟んでもらったモデルたちが捌けた。  照明が落とされスポットライトが一つ、ステージの真ん中を照らし出す。  今夜の趣向は、天井から垂らした二枚の緞帳の間に誰かが立っている所から始まった。逆光で黒いシルエットしか見えない。   光が当たって真っ白い身体の零士がビキニパンツで現れた。いきなり綺麗な裸。  パンツの腰の所に手を入れて片方だけ少し下ろす。脱げそうで前がギリギリだ。  刈りそろえた陰毛が見える。もっと下に行くと全部見えてしまう。 「脱いで!」 客席から声がかかる。  後ろを向いてお尻を半分見せる。食い込んだパンツから引き剥がすようにずらして見せる。 「勃起してる所が見たい。」  とんでもない要求の声がかかる。パンツを戻して腰を突き出す。勃ってるものは見えないが、パンツにクッキリとペニスの影が浮き上がっている。 「ホントに勃ってやがる。」  徹司も思わず声が出た。 自分の股間を撫でさすり、音楽に合わせて腰をグラインドする。たまらなくセクシーだ。  うつ伏せになって腰を高く上げてパンツをずらす、お尻が見えてしまう。  ギリギリで見せない。軽やかに踊るその姿は妖精のようだった。  スポットライトが零士に当たる。その最後の布を取ってしまった。一瞬全部見えた、と思ったら照明が落ちた。  確かに勃起してそそり立つモノが見えた。盛大な拍手と共にステージ袖に捌けた零士。  奥でその身体を抱き止めた男がいた。 ステージの袖で零士を受け止めた男。  その男の首に腕を回して身体を預ける。そのまま抱き上げられて楽屋に戻る。 「バカだなぁ。本気になるなんて。 みんなに見せたいのか?」 「うん、なんか、欲求不満。抱かせて、陸。」  陸と呼ばれた零士を抱えて来た男は、身体がデカくて筋肉質、強そうなのに、受け、なのか。  そして零士のセフレ? 「今すぐしたい。陸に入れたい。」 「ステージで興奮したな。 本気でやってたら身体が持たないぞ。」  そう言いながら身体を弄り合い、もう準備が出来ている。 「陸も俺が欲しかった? 言ってよ、零士に入れて欲しいって。」  零士の猛るモノに手を伸ばす。ゴムをつけて尻を突き出す。 「零士、ここに打ち込め。」

ともだちにシェアしよう!