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第33話 陸の事務所

 店の仕事にも慣れた。 奥のヤクザの事務所にお使いに行くこともある。 初めは違和感があった。ヤクザは怖いと思った。人間は慣れる動物だ。 「今日は零士のステージがある。」 零士は2、3日帰って来なかった。今夜は会えるだろう。草太は楽しみにしていた。 「陸さんに書類届けて。」  頼まれて奥の事務所に行った。ノックをして重たい扉を開ける。  あの大きな机の上で、陸と零士が抱き合っていた。 「あ、ごめんなさい。」  戻ろうとする草太を零士が引き留めた。 「草太、見てて。」  陸の腰を抱えて今まさに抽送している所だった。 「見てて欲しいんだ。どう、俺エロい?」  陸の後ろに零士のモノが入っているのが見える。 「ほら、こいつこれが好きなんだよ。 偉いヤクザのくせに、こんなに奥まで入れられて喜んでるんだ。すごく締まる。」  草太は見ていられない。強面の陸が、受け、になってよがっている。  突かれるたびに前のペニスが揺れる。 ものすごくエロい光景。  ズクンッ。草太は自分の逸物を手で押さえた。 勃起している。 「草太も入れて欲しいんだろ。」  陸が誇らしげに言った。零士を自分のものにしている優越感か。 「こっちに来いよ。もっとそばに来て。」 「見られてると興奮する。」  陸が感じているのがわかる。 「零士、俺はイヤだよ。」  草太は涙目で訴える。 「いいから、来いよ。俺、イキそうだ。」  腰を震わせて零士が射精したのがわかった。 陸の中にたくさん注ぎ込んでいる。 「酷いよ。俺を愛してるって言ったのに。」  陸も腰を震わせて射精した。ペニスが震えて白濁を飛ばした。 「あ、ああ、イクッ。」 「草太もこっちにおいで。草太にも入れてあげるよ。少し育ててからね。」  ティッシュペーパーで拭って扱き始める。 「零士は絶倫だから、草太の分もあるよ。 こっちにおいで。」  陸が優しく誘う。 大きな机は二人の体液でグチャグチャになっている。草太のペニスは萎えた。 「何?この地獄絵図は。」  草太は呆然と立ち尽くす。

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