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第37話 零士と草太
ヤバい店で働いている零士と草太。手を離したらどこかへ飛んで行きそうな零士をいつも必死になって繋ぎ止めようと努力する草太。
「零士、俺、前から不思議に思ってたんだけど、
もしかしてリバなの?」
受け、も、攻め、もするのか?と聞いている。
はじめて零士とセックスした時、零士はネコだった。受け、になって草太に入れさせてくれた。
ヤクザの陸が相手の時は、文字通り、攻め、になって陸を抱く。
陸は主導権を零士に託して夢中になっている。
「俺はどっちも好きなんだ。草太に何もかも任せて抱かれるのが好きだ。
陸はヤクザだろ。だから、こっちが主導権を握るのが大事なんだよ。最初が肝心、だったから。」
ヤクザを手玉に取るのは、零士なりの処世術だと言う。
「怖いなぁ。零士ってよくわからない人だ。」
零士は今でも三日に一回くらい店に出てストリップショーをやる。ショーの前には陸を抱く。
暗黙のお約束、になっているようだ。
「俺、嫌だよ。誰かとセックスする零士が嫌だ。
俺とだけ、して欲しい。」
零士がフッと口の端を上げて笑った。
(その顔、やめて。カッコ良すぎる。)
抱き寄せられて服を脱がされる。もう慣れたそのやり方。舌が首筋から降りてくる。胸の突起に吸い付く。
「痛いよ!しつこいから腫れあがって大きくなった。こんな所赤くして恥ずかしいよ。」
「姫に見せるのかい?」
「そんな事しないけど。」
胸からだんだん下に下がって身体中舐めまわされる。
「やだ、風呂に入ろう。」
「ダメ,草太のそのままの匂いがいいんだ。」
「はっ、嫌だよ。零士も脱がせる。」
「草太は後ろ、経験ないんだろ。
俺がバージン貰ってやるよ。」
草太は、経験が少ない。ゲイセックスの一面しか知らない。
「俺のために取っておいたんだろ、おまえの処女。今夜はいただきます。」
草太は真っ赤になった。今までたくさんしたから、よく知ってるような気がしてた。
ここに入れられて初めて零士と愛し合うのだ、と今知った。零士に入れてもらって初めて愛された事になる、と。
風呂に連れて行かれた。
零士が用意してくれた、ローションの瓶。
解すための道具。ディルドも様々な形とサイズがあるようだ。
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