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第61話 陸を蹂躙

 一件落着。零士と草太はやっと落ち着いた。まだまだ問題は山積だが。  仕事はあの『ジュネ』だ。草太は同じ職場が気まずい。ましてホストなのだ。  今まで自由奔放に過ごして、ファンを手玉に取っていた零士だが、今は草太が気になってやりづらい。お互い様だった。  店にはいつも、陸の目が光っている。前のようにセフレの関係は無くなったようだ。零士が拒否している。いつでも、所構わずセックスしていた以前の零士を陸は、忘れられない。  ステージが終わってライトが消えると、黒服が呼びにきた。 「かしらが、あ、違った、陸さんが,お待ちです。」  有無を言わさず奥の事務所に連れて行かれた。 店の黒服はみんなT会の若いもんだ。 いかにも極道丸出しだ。 「零士、たまには俺と遊ぼうぜ。」 「何して遊ぶんだよ。」 (どうせ、抱かれたいんだろ。) 「俺、忙しいんだ。 用があるなら早くしてくれ。」  スパーンッと頬を打たれた。 草太を守るために全て譲歩したのだった。 「おまえは俺の持ち物だ。 おまえの時間は、全部俺のものだろ。」  赤くなった頬をさすりながら、 「おまえのこと、買い被ってたな、陸。 ただの極道だった。猿並みの知能の、な。」 「何だと⁈」  陸の顔色が変わった。 (こいつの一筋縄では行かない所に惚れたんだった。)  思い直して、ニヤニヤ笑って零士を抱こうとする。  ドカッ! 陸は、一瞬で腕を捩じ上げられ、飛ばされた。  油断した。合気道は軽く投げてもすっ飛んでいく。 「くっ、相変わらずだな。言う事を聞かない子猫ちゃんだ。」 「ネコはおまえだろ。早く脱げよ。 熱いのをぶち込んでやる!」  陸が抱きついてきた。 「ああ、おまえが欲しい。 ずっと我慢してたんだ。」  くちづけをせがむヤクザに背徳的な快感を覚えながら、激しく応えた。 「机に手をつけよ。ケツを出して。」 サイドテーブルからローションの瓶を取り出して、ズボンを引き下げた。  突き出した尻を広げてローションをぶちかける。乱暴に指で慣らしていく。 「ここに入れて欲しいって言えよ。」  ヤクザ相手に上からだ。 「あ、ああ、入れて。零士。」 「どこに?」 「俺の孔に、入れて。」

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