61 / 102
第61話 陸を蹂躙
一件落着。零士と草太はやっと落ち着いた。まだまだ問題は山積だが。
仕事はあの『ジュネ』だ。草太は同じ職場が気まずい。ましてホストなのだ。
今まで自由奔放に過ごして、ファンを手玉に取っていた零士だが、今は草太が気になってやりづらい。お互い様だった。
店にはいつも、陸の目が光っている。前のようにセフレの関係は無くなったようだ。零士が拒否している。いつでも、所構わずセックスしていた以前の零士を陸は、忘れられない。
ステージが終わってライトが消えると、黒服が呼びにきた。
「かしらが、あ、違った、陸さんが,お待ちです。」
有無を言わさず奥の事務所に連れて行かれた。
店の黒服はみんなT会の若いもんだ。
いかにも極道丸出しだ。
「零士、たまには俺と遊ぼうぜ。」
「何して遊ぶんだよ。」
(どうせ、抱かれたいんだろ。)
「俺、忙しいんだ。
用があるなら早くしてくれ。」
スパーンッと頬を打たれた。
草太を守るために全て譲歩したのだった。
「おまえは俺の持ち物だ。
おまえの時間は、全部俺のものだろ。」
赤くなった頬をさすりながら、
「おまえのこと、買い被ってたな、陸。
ただの極道だった。猿並みの知能の、な。」
「何だと⁈」
陸の顔色が変わった。
(こいつの一筋縄では行かない所に惚れたんだった。)
思い直して、ニヤニヤ笑って零士を抱こうとする。
ドカッ!
陸は、一瞬で腕を捩じ上げられ、飛ばされた。
油断した。合気道は軽く投げてもすっ飛んでいく。
「くっ、相変わらずだな。言う事を聞かない子猫ちゃんだ。」
「ネコはおまえだろ。早く脱げよ。
熱いのをぶち込んでやる!」
陸が抱きついてきた。
「ああ、おまえが欲しい。
ずっと我慢してたんだ。」
くちづけをせがむヤクザに背徳的な快感を覚えながら、激しく応えた。
「机に手をつけよ。ケツを出して。」
サイドテーブルからローションの瓶を取り出して、ズボンを引き下げた。
突き出した尻を広げてローションをぶちかける。乱暴に指で慣らしていく。
「ここに入れて欲しいって言えよ。」
ヤクザ相手に上からだ。
「あ、ああ、入れて。零士。」
「どこに?」
「俺の孔に、入れて。」
ともだちにシェアしよう!

