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第68話 夢の中

 裸で抱き合ってるだけなのに、草太はイッてしまった。うまく零士が口で受け止めてくれた。 「あ、ああ、先を舐めないで。」  ピクピク身体が震える。イッたばかりの亀頭を舌が這う。鈴口に舌を入れて来る。 「イッたばかりでそこはやめて。」  腰を震わせる草太が可愛い。 涙目で睨んでくる草太が愛おしい。 「零士もやってやる!」  いきなり口に含んだ。もうギンギンになっている。 「口でやってくれんの?」  一生懸命な草太に、零士も興奮してきた。 「一回,出すから。」  隆々と自分で扱いている。その細い指が絡みつくエロチックな光景。 「あ、イクよ。草太っ!」  腰を震わせて、零士が射精した。 「ああ、いい。ダメだよ、そこはやめて。」 「さっきのお返しだよ。」  敏感になったところに舌を這わせる。 二人でじゃれあって口で堪能した。 「草太の後ろ、解して入れたい。」 「もう?回復が早すぎるよ。」 「俺は絶倫なんだよ。」  クルッと向きを変えられて抱きしめてくる。 肌のふれあいが気持ちいい。いつも裸で抱き合って眠るのが幸せだ。  零士が身体中舐めまわす。足の先からだんだん上がって来る。 「美味しそうに舐めるね、俺の足。」 「食べてもいいか?」 「うん、2本あるから、いいかな、食べられても。」  馬鹿なことを言っている。 「舌でそんな所を舐められるのって,すごいことだ。」  綺麗な顔の零士だから、もっと感度が上がる。 「草太はすぐ、感じちゃうんだね。 その顔、誰にも見せるなよ。」 「零士だって!」 (それは仕事だ、なんて言えない。) 「もう、草太だけとしかしないよ。」  草太にはそれが零士の嘘になる、とわかっていた。 (また、この人はどこかへ行ってしまう。 嘘をつかせて、ごめん。)  抱きついて首に顔を埋める。涙が見えないように。  零士は思った。 いつか、陸の縛り、を打ち明ける事が出来るだろうか。 (そうだ、仕事を辞めればいいんだ。)  草太は何も知らない。辞めさせる、と言ったら嫌がるかもしれない。  あのウォーキングダンサーたちと仲がいい。 草太は可愛がられている。

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