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第1話-3 特別だよね
体育館にはパイプ椅子が大勢並べられており、パイプ椅子の座面には、名前の書かれた入学式の案内が置かれている。
秋は自分の名前を見つけ、着席。
その案内にペラペラと目を通していると、
入学式が始まった。
隣はまだ、空席のままだった。
その時、後ろの遠くの方で生徒らの一部がなぜかざわつき始めた。
職員はそれを一瞥し、静粛に、と注意をするが、その声は止むことなく、むしろ増していってこちらに近づく感覚があった。
思わず振り返った時、一人の青年が目に入る。
秋は、その彼の顔を見て
思わず目を丸くしてしまった。
その青年が、あまりにも美しかったからだ。
秋が呆気に取られていると、
恐ろしいほど整った容姿をした彼は、
目の前を通り、秋の隣に着席した。
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