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★第5話-1 好きでいる理由
春に振られたあの日から、春と秋の関係性はあまり変わっていなかった。
秋は、告白してから初めて春にあった日にはいつも通り明るく接し、春もそんな秋に合わせてか、いつも通り接してくれていた。
そうして春の希望通り、”友達”を続けていた。
ただ、春への気持ちは変わることはなく、秋の創作活動の源は春であった。
秋は作詞作曲の際、その時好きな子を思って書くことがほとんどだ。
その時思い浮かべるはいつも春だった。
けれど、友達でいたいと振られてしまった手前、
秋はその気持ちを表には出すことなく、
あくまでいい友達でいようと努力していた。
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