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第6話-3 寝起き

でもすぐに思い直し、「あ、でも疲れてるか...」と秋が言うと、春は
優しく笑い、言った。 「どこ行く?」 その返事に秋はすっかり舞い上がり、すぐに携帯でこの近くの店を検索した。 
すると夜中までやってるパフェ屋さんがあるのを知り、そのページを春に見せる。 春はじっと画面を覗き込み、ふっと笑って、美味しそう、と言った。 「じゃあここにしよう!」 秋はそう言い、でもすぐに、でも、と思った。 そして春に言った。 「...あっくんとかもさ、誘ってみんなで行こうよ!」 それに春はうん、と静かに頷いた。 
そして、高野、松山、舛井を誘い、
いつもの五人でそのパフェ屋に向かった。 が、店に着くと入り口に張り紙が。
 ちょうど改修工事中で店がやってないことを知る。
 大きく落胆する秋を高野らが慰める。 松山の提案もあり、五人は仕方なくコンビニでアイスとジュースを買い込んだ。 そして五人で部屋で集まろう部屋に入ろうとした時、ふと松山がごめん、と言って突然ドアの前で立ち止まった。 「ごめん、俺めっちゃ疲れてる」 突然の松山のその発言に、えっ大丈夫?と口々に秋らは声をかける。 俺やっぱ部屋で寝るわ、と言った後、松山が拗ねたような顔をした。 「お前らだけで思い出作る気?」 え、と動揺していると、松山は高野と舛井の手を掴んだ。 驚く顔をする二人。 「俺だけ仲間外れは無しだから」 えー?!と大きな声をあげる二人を、松山は構わず部屋から引き摺り出した。 そして春と秋を見て言った。 「じゃ、明日」 そうして手に持っていた袋を秋に手渡して、秋の目をじっと見た。 秋はハッとした表情をする。 すると、まあ頑張って、とでも言わんばかりに松山は春にバレないように笑い、二人を連れて部屋に戻って行った。

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