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第8話-8 泊まっていきなよ
「いやお泊まり…!?!!」
「何で俺気づかなかった、おかしい、おかしい…」
「振られたのに家泊まりなよとか言ってくるやつおかしいだろ…きもいだろ…!」
「いやでも友達として!友達としてこうやって会ってるし明日も会うんだからそりゃもう家に泊まりなよというのには合理性と正当性が…!」
「いやでもそもそも鍋しようとかキモすぎ!?せっかくの休みなのに春も俺にそれ奪われて嫌だったかも…」
「春は優しいから良いよって言ってくれたんだよ絶対…申し訳なさすぎる…」
「いやでも鍋は嬉しそうだったしな…」
頭の中で何人もの自分がそう言い合いをしている。
そして思い出す。
先ほど、寝ていた春に触れてしまったこと。
確かに自分の中に浮かんだ衝動。
それは"友達"に対してぶつけてはいけないものだ。
秋は再びその罪悪感に苛まれる。
あっという間に春がシャワーから戻ってくる。
「お風呂ありがとう、あと服も」
春はそう微笑んだ。
「ああ、うんいやいや、全然全然・・」
秋は春と目を合わせることも出来ず、春から顔を逸らしてそう言った。
先ほどまでの秋との違いに気付いたのか、春がじっと秋を見ているのが分かる。
秋は必死で取り繕って春に声をかける。
「お、俺もシャワー浴びてくる・・わ」
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