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★第21話-1 君のお友達
あれ以来、秋と白石は極めて順調に交際を進めていた。
放課後になると二人で一緒に帰り、時たま白石が秋の自宅に遊びにやってきた。
手を繋ぐことはあっても、それ以上のことはまだ何もしていなかった。
秋の自宅ではよく、白石が手料理を振る舞ってくれた。
秋が自分で作るような男飯ではなく、
彩り豊かでおしゃれな料理が多かった。
同じ材料なのに凄い、と秋は思っていた。
カレーに乗ったニンジンが綺麗に星型に形どられていたり、そうした女の子らしさが素直に可愛いと秋は癒されていた。
その日も同じように、白石がキッチンに立っていた。
「これ使っていい?」
そういって白石が一枚の皿を持ち上げた。
秋はあっ、それは…と思わず声を上げる。
それは、春が自宅に来るようになってから、秋が春のために買った皿だった。
春が来なくなってから、
ずっと使わず仕舞い込んでいた。
秋のその反応を見て、白石は何か言いたげな顔をしたが、そっか、と再び棚に皿を戻した。
秋は思わず、ごめん、と言う。
すると白石は作業をする手元を見ながら、秋に問いかけた。
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