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第24話
(タカヤ・挿入直後)
じわりと沈み込んでいく感触に、全身が震える。
「……はぁ、っ……」
奥まで届いたとき、愁の身体がぎゅっと咥え込んで、俺の呼吸が止まりそうになる。
──やばい、すぐにでも動きたい。
けど、今は我慢だ。
愁の顔を覗き込むと、唇を噛んで必死に耐えている。
「……大丈夫?」
「……うん、痛くない。ちょっと……重い」
その答えに、胸の奥まで熱くなる。
「そっか……馴染むまで待とうか」
自分に言い聞かせるように囁き、愁を抱きしめる。
鼓動が早い。
こっちも同じくらい暴れてるけど。
しばらくすると、愁がそっと腰を動かした。
「……っあ……」
小さな声が耳をくすぐる。
同時に、中がぐっと締まり込んで俺を押し上げてくる。
──そこ、気持ちいいんだな。
奥で確かに引っかかる。
押し返すような感触。
愁の前から熱が滲むのも見えて、喉が鳴る。
「……今、気持ちいいとこ、当たった?」
答えは聞かなくても分かる。
愁の身体が全部教えてくれる。
ぎゅうぎゅうに締め付けて、俺を離さない。
思わず笑いが漏れる。
「……愁、すげぇ……。中が、俺を欲しがってる」
「愁、大丈夫そう?」
小さく頷くその顔が、たまらなく愛しい。
「じゃあ……動くね」
ゆっくりと腰を引き抜くと、中がねっとりと絡みついて離さない。
愁の喉から、押し殺した声が洩れる。
「ん……っ」
──可愛い。
理性がほとんど吹き飛ぶ。
浅く、深く、角度を変えながら何度も突き込むと、愁の身体が震えて弓なりに反る。
「っあ……そこ、やば……っ」
前から透明な雫が垂れたのを見て、全身が熱くなる。
「ここ、好きなんだな……もっと欲しい?」
返事の代わりに、奥でぎゅっと強く締め付けられる。
「……っ、わかりやすい」
笑いながら、けれど堪え切れず、腰を速めた。
愁はもう限界みたいに声を震わせて、俺の肩を掴んで離さない。
「タカヤ、っ……」
「うん、一緒に……」
最後は我慢なんてできなかった。
愁を抱きしめたまま、奥まで突き上げて、二人同時に弾ける。
絡み合う熱と声、互いの鼓動。
「あぁ……愁……」
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