（タカヤ視点・愁が果てたあとも） 愁が背中を弓なりにして、白く弾ける。
 その瞬間、奥でぎゅっと締め付けられて、俺も堪えきれずに果てた。 ……はずなのに。 抱きしめた腕の中で、愁が小さく 「もう……無理……」 と呟いて、ぐったり肩に頭を預ける。 
汗に濡れた頬、ぼんやりとした目。
 ──それがたまらなく可愛くて、理性なんか吹き飛んだ。 「……まだ、終わんないよ」
 囁いて腰を揺らすと、愁の身体が反射的にビクッと震える。
 「や、っ……もう、イッたのに……」 苦しげに訴える声さえも、俺にはご褒美。
 奥を押し分けながら突き入れるたび、愁の身体は無意識に反応して、何度も震えてしまう。 「ほら……ちゃんと気持ちいいって、身体が言ってる」 
耳元に噛みつきながら、さらに奥を突く。 愁はもう声も出せずに、涙目で俺の腕を掴んでいた。
 「タカヤ……っ……」
 かすれた声を聞くだけで、また昂ぶってしまう。 「……ごめん。でも離したくない」
 そう呟いて、意識が薄れかける愁を抱きしめながら、最後の一滴まで搾り取るように貪った。