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第22話
エドワードが目を開けると、見慣れた天井が視界に入ってきた。エドワードを包み込む柔らかい感触はベッドだ。
「あれ……僕の部屋……」
気を失っている間に城の自室に戻ってきたようだ。ロドルフが連れてきてくれたのだろうか。
「殿下、気づかれましたか!」
ベッドのそばからロドルフの声が聞こえてきた。エドワードが目を覚まして安堵している表情が見える。
起き上がろうと身体に力を入れてみるが、全身が気だるくて起き上がれなかった。
あのとき、エドワードの身体は異常な感覚だった。意思に反して身体だけが激しく反応していた。まるで、興奮しているような状態だった。
エドワードの身体に一体何が起こったのだろうか。
「無理して起き上がらないで大丈夫ですよ、エドワード殿下」
ロドルフとは別の、男の声が聞こえた。ロドルフ以外にも誰かいたことに気づかなかった。
声の主らしき白衣の青年がロドルフの後ろからエドワードに近づいてきた。物腰柔らかそうな彼は、時折城内で見かけたことがある。
「えっと、医者の……」
「ハーリー・ラードルフです。城内で働く者と騎士団の医師をやっております」
「そうなんだ……。でも、どうしてここに?」
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