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第24話
「ああやっぱり……」
すぐに離れていったが、少し見ただけで何か分かったのだろうか。
「その魔物、目が光っていませんでしたか?」
「う、うん……。まぶしくて目を閉じたんだけど、その後から身体がおかしくなった」
「その光によって、エドワード殿下は呪いをかけられましたね」
「呪い!?」
魔物は人間を襲う存在ではあるけれど、まさか呪いをかけてくるとは思わなかった。
そもそも、呪いをかけたところで魔物にとっていいことはあるのだろうか。
「症状からして、性的衝動を抑えられなくする呪いでしょう。ロドルフ団長、エドワード殿下の目に模様が浮かんでるの見えますか?」
「殿下、失礼します」
ハーリーに促されて、ロドルフはエドワードの顔を覗き込んできた。
エドワードは突然鼓動が速まった。ロドルフはあくまで確認するために見ている、そう分かってはいるものの、身体は分かっていないような気がした。
「赤紫色の、蔦みたいな模様が見えますか?」
「ああ。だが、殿下が気を失われる前はもっと濃い色をしていた」
「でしょうね。快楽漬けになっている合図を魔物が見逃さないためのサインです。本来であれば快楽漬けになっているところを食らいますが、ロドルフ団長がやって来たので逃げたのでしょう」
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