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第25話

「ひぃ……ロドルフがいてくれたから助かったんだ……」  もし一人だったら。エドワードは最悪の事態を少し考えただけで恐怖に包まれていた。 「の、呪いって、もしかして僕死んじゃうの……? この国のためにまだまだやるべきことがあるのに……」 「この呪いは死には直結しません。ですが、突発的に性的衝動が抑えられなくなりますので、日常生活に支障は出るでしょう」 「あんな苦しいのが突然出てくるなんて……」 「一時的な対処としましては、吐精するくらいですかね。自慰とか」  ハーリーから出てきた言葉に、エドワードは顔に熱が集まってきた。  行為の意味は知っている。けれども、エドワードにとっては積極的にしたいと思ったことがない。騎士団で身体を動かしているおかげで発散しているせいかもしれない。 「そ……それ以外でどうにかならない……?」 「解呪となると、魔物を倒すしかありませんね」 「それだ!」  エドワードはガバリと起き上がった。身体はだるくてしょうがないが、この勢いで再びどうにかなるかもしれない。  いくら一時的な対処をしても、いつまた性的衝動が出てくるか分からない。不安を抱えながら生活するなんて、精神が参ってしまう気がしてならない。

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