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第28話

「殿下、このまま何もしなければお苦しいだけです。今すぐハーリー医師を……」 「行かないで、ロドルフ……」  エドワードは動こうとしていたロドルフに手を伸ばした。ロドルフに触れた瞬間は激しい痺れが現れたが、すぐに消えていった。 「彼よりも、ロドルフが……いい」 「殿下……よろしいのですか?」 「うんっ……」  見上げたロドルフと視線がぶつかった。じっと見つめるまなざしは、エドワードが囚われたような感覚に陥った。 「……分かりました。殿下はそのままでいてください」  険しい声のロドルフは、先ほどハーリーが座っていた椅子へ腰かけて、エドワードにかかっていた肌掛けをまくった。そのままスラックスに手をかけられる。  自ら願ったことであるにもかかわらず、少し冷静になったエドワードは恥ずかしさが込み上げてきた。これは発情を抑えるための行為。必死にそう言い聞かせる。  ロドルフの手によって緩められた前からは、先端が濡れて硬く反り上がっているペニスが現れた。誰かに見せることのない部分を晒している上に、自発的にならない形をしていて、エドワードに羞恥心が募る。

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