28 / 171
第28話
「殿下、このまま何もしなければお苦しいだけです。今すぐハーリー医師を……」
「行かないで、ロドルフ……」
エドワードは動こうとしていたロドルフに手を伸ばした。ロドルフに触れた瞬間は激しい痺れが現れたが、すぐに消えていった。
「彼よりも、ロドルフが……いい」
「殿下……よろしいのですか?」
「うんっ……」
見上げたロドルフと視線がぶつかった。じっと見つめるまなざしは、エドワードが囚われたような感覚に陥った。
「……分かりました。殿下はそのままでいてください」
険しい声のロドルフは、先ほどハーリーが座っていた椅子へ腰かけて、エドワードにかかっていた肌掛けをまくった。そのままスラックスに手をかけられる。
自ら願ったことであるにもかかわらず、少し冷静になったエドワードは恥ずかしさが込み上げてきた。これは発情を抑えるための行為。必死にそう言い聞かせる。
ロドルフの手によって緩められた前からは、先端が濡れて硬く反り上がっているペニスが現れた。誰かに見せることのない部分を晒している上に、自発的にならない形をしていて、エドワードに羞恥心が募る。
ともだちにシェアしよう!

