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第30話

「んっ! あぁ、あっ!」  突然ロドルフの手が速く動かされ、刺激がどっとやって来た。エドワードは再びビクビクと震えながら声を漏らしてしまう。 「やっ、だ、め……ロドルフ、離し……っ!!」  何かが漏れ出てきそうな感覚がして、反射的にぎゅっと目を閉じながらシーツを握りしめた。先端からはドクドクと液体が出ている。ロドルフの手で、射精してしまった。  いつの間にか呼吸が乱れていて、肩で息をしていた。ゆっくりと呼吸をして落ち着かせながら、恐る恐る目を開けながら下を向く。  まだエドワードのペニスを包むロドルフの手は、粘着質な液体で白く汚れていた。  ロドルフにこんなはしたないことをさせてしまったのか。エドワードは急に体温が下がったような気がした。 「……落ち着いたようですね、殿下」 「えっ……あっ、ほんとだ……」  先ほどまで散々感じていた痺れは、何事もなかったかのように消えていた。  ロドルフはゆっくりと離れていった。一気に温もりが消えてしまったせいか、どこか寂しい。  服を下に戻してもらっているうちに頭のなかもすっきりしてきて、徐々に恥ずかしさが込み上げてくる。

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