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第36話
エドワードは目を覚ますと、いつになくすっきりとしていた。ロドルフと遅くまで話していたとはいえ、鍛錬をしていなかったので発情により身体は疲れていた。
エドワードはすぐに身支度を整えて部屋の外に出る。
「おはようございます、殿下」
部屋の前にロドルフが立っていた。騎士服をかっちりとまとっており、ずっと待っていたのだろうか。
「おはよう、ロドルフ。どうしてここに?」
「陛下やレオナルド殿下に事前にお伝えしたく、一緒に朝食の場へ向かおうと思いまして」
「そっか。ありがと、ロドルフ」
エドワードはロドルフと並んで歩き出した。
ロドルフの優しさに、エドワードは胸がじんわりと温かくなってきた気がした。まるで専属騎士になってくれたかのように、ロドルフを独占できているようで嬉しい。
さすがにそんなことを口にしては申し訳ないと思い、エドワードは心の中にとどめておいた。
ダイニングへ到着すると、フィリップとレオナルドも同時にやって来た。
「父上、兄上、おはようございます!」
「おはよう、エドワード。調子はどうだ?」
穏やかなフィリップの声は、エドワードを心配しているようだった。
不安を一掃させようと、エドワードは笑顔を見せる。
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