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第67話
「ロドルフって、着痩せするんだね」
「あまり自分では自覚がないんですけど、よく言われます」
「すごい努力したって感じがする」
「ありがとうございます」
つい言葉にしてしまったけれど、余計に意識が向いて速く脈打つ。
エドワードはシャワーをひねって湯を浴びながら首をぶんぶんと振る。しかし、身体が落ち着く様子はなかった。
全身の汗が流れたところで、今度は一気に水の方へひねる。じわじわと冷たい水に変わっていき、思わず身を縮こませてしまうくらいになった。ようやくドキドキとした感覚は少し落ち着きを見せた。
身体も寒くなってきたので、エドワードは再び湯に戻した。ふわりと温もりが広がっていってとても心地よく、汗と一緒に疲れも流れているような気がする。団員たちが利用したい気持ちが実感できた。
一通り汗を流したところで湯を止める。すると、少しずつドキドキとした感覚が戻ってきた。何もしていないのにどうしたのだろう。
「っ……」
もしかして、これは発情か。そう考えているうちに、今度は全身が熱くなってきた。
ロドルフに見つかりたくない。エドワードはとっさに水を出した。だが、身体はどんどん熱を増していき、次第に水の勢いにすら身体がビクビクと反応していた。
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