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第79話
起き上がることのできないエドワードのもとでロドルフがしゃがんだ。もうロドルフの手を煩わせたくないのに、それすらも伝えることができなかった。
「心配ありません」
微笑みかけるロドルフは慣れた動きでエドワードの上がけをまくり、エドワードの寝間着へ手を伸ばす。
「あっ、まっ、て……」
だが、ロドルフはそのままエドワードの寝間着を脱がせていく。昂りが露わになったと同時に羞恥心が募る。
そしてロドルフの手に包まれたかと思ったら、ゆっくりと動かされた。
「はぅ、あ、あぁ……」
自分で触れるよりもずっと気持ちいい。身体はもっとこの快感が欲しいと震えている。
結局またロドルフに頼ってしまった。ちらりと見えた顔は、少し苦しそうに見えた。こんな表情はもう見たくなかったのに、身体はそんなこと微塵も求めていないようだ。
すると、ロドルフの視線がエドワードの顔を向いた。
「まだ、苦しいですか……?」
「んっ……そん、な……こと……ひっ」
ビクリと身体が大きく反応して、エドワードは思わずシーツを握りしめながら目を閉じる。
次の瞬間、布が擦れる音がしてから顔のあたりがやけに熱く感じた。
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