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第81話

「えっ、い、いや……ううん。もっと……もっと、してほしい」  そう口にした途端、ロドルフに申し訳ないという気持ちが一瞬消えていたことに驚いた。  それでも、ロドルフは一瞬ピクリと眉を動かしてから、再び手を動かした。  突然の激しい動きに、すっかり敏感になったペニスは今にも達しそうになった。エドワードの感じるところを的確に刺激している。  エドワードはぎゅっとシーツを握りしめて全身を強張らせていた。口からは喘ぎが止められない。 「う……あ、そ、それ……ああっ!」  先端からドクドクと液体が溢れ出した。エドワードの肌が濡れた感覚がしないので、ロドルフが受け止めてくれているようだ。  しばらくすると、熱が落ち着いてきて頭の中がすっきりとしてきた。 「はぁ、はぁ……」  もっと強ければロドルフにこんなことをさせる必要なんてないのに。自らの油断が招いた結果に後悔の念が押し寄せる。 「……ごめんね、ロドルフ」 「何も謝ることはありません。それよりも、落ち着かれましたか?」 「……うん」  ぐるぐると思考を巡らせるくらい身体は落ち着いた。  ロドルフは安心した笑みを見せるが、やはりどこか苦しそうでしょうがない。

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