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第97話
エドワードは、一人の少年と視線が合った。
「あの、俺、エドワード殿下のおそばで支えられるような騎士になりたいです」
「僕の!?」
突然話題の中心となり、エドワードは驚きが隠せなかった。
「父さんが言ってたんです。エドワード殿下は国のために厳しい鍛錬をされていると。だから、国のために頑張っているエドワード殿下を支えたいんです!」
日々鍛錬ばかりであまり政治的なことに関わっていないエドワードだが、騎士団での努力がしっかりと伝わっていたことに嬉しさが込み上げてきた。
「ありがとう……! みんなの期待を裏切らないように、僕もこれから頑張るよ。だから、みんなも頑張ってね!」
『はい!』
子どもたちの純粋な気持ちに応えたい。少年たちの笑顔を見ているとそう思えてきた。
「殿下、そろそろ次の場所へ移動しましょう」
「ああっ、そうだった。じゃあ僕たちは街の見回りをしてるからそろそろ行くね」
「お気をつけてください!」
エドワードは少年たちに手を振りながら歩きだした。
公園を境に、再び住宅街に入った。
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