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第102話
あまりにも激しいキスに、エドワードはロドルフの手をぎゅっと握る。
すると、ロドルフも握り返してくれた。同時に、絡まる舌がより深くまで触れてきた。
「んうぅ! んむっ……」
まるでロドルフが求めてくれているような気がした。あくまで対処してくれている、と何度も頭で言い聞かせているが、気持ちよさに身体は落ち着きをなくしてしまっている。
発情が治まるどころか、余計に激しくなっている。だが、ここでロドルフと離れてしまいたくない。
エドワードは空いている左手をもぞもぞと動かし、ようやく伸びたところでロドルフの背中に回した。
そのとき、ロドルフはビクリと身体を震わせてから舌の力を抜いてしまった。そしてゆっくりとエドワードから顔を離していった。
「んぁっ……」
口元から一瞬糸が現れたかと思ったらすぐに消えてしまった。そのすぐ後ろには、苦しい表情をしたロドルフの顔があった。
ロドルフに仕方なくキスしてもらったのに、エドワードはもっとしてほしくてしょうがなかった。
そう思っているうちに、身体は落ち着きを取り戻していった。
「落ち着かれましたか、殿下?」
「……うん。大丈夫みたい」
ロドルフは握っていた手を離して、反対の腕をエドワードの肩に回した。そしてゆっくりと上体を起こす。
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