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第122話

「陛下、魔物を無事に討伐しましたら、騎士団長を辞めて退団する許可をいただきたく思います」 「えっ!?」  全く予想もしてなかった発言に、エドワードは思わず声を出してしまった。 「なんと……」  エドワードだけでなくフィリップもレオナルドも唖然としていた。  今までずっと、騎士団のために全てを捧げるような勢いで貢献してくれたロドルフだ。あまりにも突然すぎる宣言に戸惑いを隠せない。 「突然どうした、ロドルフ。何かあるのか?」 「今回、エドワード殿下に呪いがかかってしまったのは私の責任です。日常生活に支障が出ているにもかかわらず、私に一切罰がないことが大変苦しいのです。なので、辞めるという形で責任をとりたいと思います」  幼い頃から騎士団員になることが当たり前だったロドルフにとって、辞めるということは全てを失うことに等しい。懸命な努力を重ねて、団長に登りつめるという結果も出しているからなおさらだ。  加えてエドワードに害が被っているにもかかわらず、エドワードの仮初めの専属騎士という昇進までしている。  真面目なロドルフにとって、全てが重荷になってしまっていた。

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