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第126話
「ロドルフ、話したいから部屋に入って」
「承知いたしました」
ロドルフが入ってから、震える手でドアを閉めた。部屋の中へ進んでいくと、突然どっと疲れが湧いてきた。
「はぁ……」
早く座りたいと思ったけれど、ロドルフと向かい合いたくてなんとか立っていた。
「殿下……勝手なことを言い出して、申し訳ございません」
「……そうだよ、勝手だよ」
ロドルフは勝手だけれど、それを言いたいわけではない。自分にそう言い聞かせながら、エドワードはロドルフに近づいて肩を掴んだ。
「僕は、ロドルフがいてくれたからずっと頑張ってこれたんだ。ロドルフがそばで僕を鍛えてくれて、褒めてくれて……とっても嬉しかったんだ。だから……絶対に辞めることは許さない!」
話していくうちに、身体が熱く感じてきた。それでも、ロドルフの返事を聞くまでは倒れるわけにはいかない、と、エドワードは足に力を入れて必死に立っていた。
「殿下。私は、殿下が懸命に頑張るお姿をそばで見ていて、この国のために日々切磋琢磨していこうと日々を過ごしてまいりました。殿下がいらっしゃる限り、私は騎士団を辞めません」
「ロドルフ……ありがとう……」
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