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第129話
重みでロドルフが密着してきて、少しずつ溶けていくような感覚に包まれる。だが突然、ロドルフはエドワードの腕を解きながら離れていってしまった。
「っや……」
「まだ、抑えられてないようですね……」
ロドルフの視線がいつになく鋭く、まるで野生の獣のようだった。それでも、エドワードの身体は発情とは関係なくぞくりと反応した。
再びロドルフが唇を荒々しく重ねてきた。だが、もぞもぞと動く右手はエドワードのシャツに触れていた。がさごそと何をしているのかと思うと、胸元が涼しくなった。ボタンが外されているようだ。
もっとロドルフに触れたくなって、エドワードも手を伸ばして同じようにロドルフの服を脱がせようとした。だが、よく見えない上に手が震えてしまって思うようにできない。
「っ……殿下、こちらです」
ロドルフのはくすくすと笑いながら、左手をエドワードの右手に重ねて上着のボタンへと導く。
「んっ……」
視界は広がったのに、あまりの緊張でなかなかボタンが外れない。
ようやくロドルフの上着のボタンを外せたと思ったら、まだシャツが残っていた。どうしようかと戸惑っていると、ロドルフはエドワードのシャツを身体から離していった。
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