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第144話

 エドワードたちが王都へ帰還する頃には、陽はすっかり昇っていた。城下街では商店がそろそろ開く頃のようで、準備に忙しそうな人々ばかりだ。  そんな光景を横目に王城へ到着すると、フィリップやレオナルド、オリヴェル含めた数人の騎士団員が待っていた。 「陛下、全員深手を負うことなく無事に帰還いたしました」 「無事の帰還何よりだ、エドワード、ロドルフ」  フィリップだけでなく、隣りにいるレオナルドも笑みを浮かべてエドワードたちを見つめていた。  エドワードは無事に帰ってこれたと改めて実感した。 「父上、ハーリーに解呪できたかどうか診てもらって、作戦完了です」 「うむ、そうだな。正式な報告は明日行ってもらおう。今日のところは休むように」 「承知いたしました」 「では私は、ハーリーに伝えてきますね」  そう言ってレオナルドはこの場を去っていった。 「オリヴェル、今日も私の代理を頼んだ」 「はい、分かりました。ロドルフ団長、お疲れさまでした。精鋭部隊のみんなも、今日はゆっくり休むように」 『はっ!』  団員たちは疲れているにもかかわらず、きれいに整列しながら立っていた。

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