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第146話
「模様もなくエドワード殿下のきれいな目ですね。おめでとうございます、エドワード殿下。無事に呪いが解けました」
ハーリーは柔らかな笑みを浮かべてそう宣言した。
「やった……よかった……」
「おめでとうございます、殿下」
「ロドルフのおかげだよ。ありがとう、ロドルフ」
エドワードは隣に立つロドルフに顔を向けて感謝を口にした。ロドルフが倒してくれただけではない、感謝は一言で済まないほどたくさんあるけれど、今は笑みを向けることしかできなかった。
「呪いの方は問題なさそうですが、魔物討伐で疲れていると思うのでゆっくり休んでくださいね。純粋に疲れで体調を崩す可能性もあり得るので。ロドルフ団長もですよ」
「うん、分かった。ハーリーもありがとう」
「いえいえ。エドワード殿下の呪いが解けて僕も安心しました。では」
診察を終えたハーリーは、一礼してエドワードの部屋から去っていった。
「はあー……よかった。これで、僕の呪いが解けたんだね」
「私も安心しましたよ、殿下」
「ロドルフがいてくれたから、今こうしていられるんだね……」
「殿下がくじけずに頑張ったからでもあります」
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