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第147話
ハハハ、と、エドワードはロドルフと二人で笑い合っていた。
いつ、ロドルフに告白しようか。そう考えているものの、疲れた身体は決断できずにいた。
すると、ロドルフはエドワードが脱いだ鎧の方へと向かっていった。
「殿下、私が殿下の分も装備を戻してまいります」
「うん、よろしくね」
エドワードはソファにもたれかかったまま、ロドルフがエドワードの分の装備を持っていくのを見送った。
ロドルフが戻ってきたら、今度こそ想いを伝えよう。ここを逃したら、もう伝えられる機会がなくなってしまうかもしれない。
天井を見上げながらエドワードは考えた。だが、身体は重くソファから立ち上がれる気がしなかった。
せめてロドルフが戻ってくるまで起きていたい。時折目を閉じてしまっては開けるを必死で繰り返しながらそう思っていた。
しばらくすると、目を開けることすら億劫になってしまい、エドワードはそのまま意識が遠のいていった。
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