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第148話

 エドワードがはっと気づくと、外はすっかり暗くなっていた。どうやらほぼ一日中寝てしまったようだ。  ふと、エドワードはベッドに横になっていることに気づいた。ロドルフがベッドまで運んでくれたのだろうか。 「よっ、と……」  まだ少し身体は重いけれども、寝ていたおかげで疲労はかなり回復した。  コンコンッ──  ノックとともにロドルフが入ってきた。ロドルフも寝ていたのか、すっきりとした表情をしていた。 「おはようございます、殿下」 「おはよう……ロドルフ」 「夜中ですが、何か召し上がりますか?」  帰ってきてから何も食べていないことに気づいた。エドワードの胃袋が突然空腹を訴えてきた。 「うん、そうしたいな」 「では少々お待ちください」  ロドルフは再び去っていった。  告白しようと決心していたのに、すっかり寝てしまったせいでまた機会を逃してしまった。 「はぁ……。今日のうちに、伝えたいな……」  食事を終えてからがいいだろうか、そもそもどうやって切り出していこうか、エドワードはうろうろと歩きながら考える。

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