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第153話

 そしてロドルフの腕がそっと伸ばされて、両手がエドワードの頬を包み込む。  エドワードは目を閉じて両腕を曲げながら、ロドルフに引き寄せられていく。そしてすぐに、唇に柔らかいものが触れてきた。  ロドルフとは何度もキスをしたが、発情とは関係なく自らの意思でするのはとても気持ちよかった。ほんの少し離れては触れ、ロドルフの唇を何度も啄む。  すると、ロドルフの両手がさらにエドワードの顔を引き寄せて、しっかりと固定してしまった。 「んっ!」  唇を舌先で割り開かれてエドワードの口腔に侵入してくる。ロドルフの強引さに、身体はゾクゾクと喜んでいる。歯列を割られ、あっという間に舌を絡め取られてしまう。  ざらざらとエドワードを擦るそれは、ロドルフがもう一人いて本性を現しているようだった。エドワードの隅々まで堪能したいという欲望に満たされていて、エドワードは嬉しくなってきた。  何度も角度を変えて様々な感覚を味わっていくうちに、どちらのものか分からない液体がエドワードの口元を濡らす。それすらも喜びに感じられて下肢がうずいてくる。

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