155 / 171

第155話

 しばらくするとロドルフの手がエドワードの腰に回されたかと思ったら、シャツの中へ手を入れてきた。そしてそのままエドワードの肌をそっとまさぐる。 「ひぁっ!」  いやらしい手つきに、くすぐったさだけでなく快感まで含まれているようだ。身体は震えてしょうがないけれど、もっと触れてほしいとロドルフに差し出す。 「あっ……きもち、いい……」 「すべすべして気持ちいいです……。もっと、触れてもよろしいですか……?」 「う、ん……もっと、触って……」  エドワードは両腕を緩めてロドルフから離す。シャツの前にゆとりを作り、ロドルフの手がボタンを外していく。  ロドルフの身体にも触れたいと思ったエドワードは、震えておぼつかない手でロドルフのシャツもボタンを外していく。 「ゆっくりで大丈夫ですよ」  ロドルフはエドワードの額にキスを落としながらそう囁いた。ロドルフの温もりは嬉しいけれど、手が余計に震えてしまう。それでも、ロドルフはずっと触れてきた。

ともだちにシェアしよう!