162 / 171

第162話

 気持ちいいけれど、求めていた熱とは違う。それでも、エドワードの敏感な場所を的確に刺激してきて声も震えも止まらない。ロドルフの名前を何度も呼ぶ。 「もう、ロドルフの、おっきいのが……いいよ、はぁっ」 「……分かりました」  ロドルフはようやく顔を離して、左手でエドワードの太ももを掴んだまま身体を起こした。  ちらりと見えたロドルフの顔は、エドワード以外何も見えていないようだった。その鋭い視線ですら、エドワードはドキドキと鼓動を速くしていた。 「挿れますね」  解された孔にロドルフの先端が宛てがわれる。舌よりもずっと熱くて硬くて、期待で身体が震えていた。  ゆっくりとロドルフが動いたかと思えば、孔を拡げながら昂りがこじ開けてきた。 「うう……あああぁぁぁっ」  求めていた威圧感が、エドワードの中を満たしていく。エドワードは意思に反して涙を流していた。 「エドワード様……痛くないですか?」 「うんっ、もっと、ちょうだい……」 「分かりました……」  本能的な欲望を抑えているようで、ロドルフは苦しそうだった。

ともだちにシェアしよう!