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第167話
エドワードは気だるい身体を必死で取り繕い、ロドルフとともにフィリップとレオナルドへ魔物の討伐について報告していた。
「……討伐の状況については以上となります。昨日のハーリー医師の診察では、エドワード殿下の呪いは無事に解けたとのことです」
「そうか、討伐もできて呪いも解けてよかった」
「お疲れさまです、ロドルフ、エドワード」
「ありがとうございます、父上、兄上」
ロドルフは涼しい顔をしているけれど、昨夜はエドワードの中に何度も熱を注いでいた。そのおかげで、エドワードは身体を起こして座っているのも必死であった。
「今後につきましては、明日にでも騎士団の鍛錬に復帰を予定しております。それからは今まで通りの鍛錬となります」
「そのことについてだが、今回の件で一つ考えがあってな」
今まで聞いているだけだったフィリップは突然、何かを発言する素振りを見せた。一体何なのだろうか、エドワードにも全く予想はつかなかった。
ロドルフは姿勢を正してフィリップの方を向いた。
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