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第169話
「わしとしては、ロドルフに公私ともにエドワードを支えてもらいたい。レオナルドはどうなんだ?」
「そうですね。私もロドルフなら何もかも安心できますね」
もしかして、二人にはエドワードの気持ちを見抜かれていたのだろうか。
微笑むフィリップとレオナルドの姿に、エドワードは言葉が見つからなくて口を閉ざしていた。
「なに、そう深く考えないでいい。王である前に、わしはエドワードの父だ。子の幸せを願わないでどうする」
「父上……ありがとうございます!」
「その代わり、王としては将来のために鍛錬以外も学びを得てほしいものだな。まだまだ王を続けるつもりだが、いつエドワードに譲るときが来てもいいようにのう」
「突然は来てほしくないですが、今後は政治にも関わるようにいたします」
「ロドルフ、エドワードをよろしく頼む」
「この身を徹して、エドワード殿下のために励んでまいります」
エドワードはそう言って深く頭を下げた。
「わしからはもう二人に言うことはない。下がっていいぞ」
「父上、兄上、失礼いたします」
エドワードはロドルフとともに会議室を出ていった。
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